【FP監修】学資保険は入らない方がいい!?ソニー生命の返戻率と貯金の利息をシミュレーション

低金利時代の今、少しでも効率よく学資金を貯蓄したいですよね。貯蓄方法は色々ありますが、学資保険で学資金を貯めているという人は約5割。学資保険に加入する人、しない人はそれぞれどのような理由で決めているのでしょうか?また、学資保険に入らない場合、貯金で将来の教育費をまかなうことはできるのでしょうか?学資保険に入る必要がない人や、加入がおすすめな人のタイプもチェック!

【この記事の監修】

ファイナンシャルプランナー 西田 凌 学資保険プロ

ファイナンシャルプランナー
西田 凌

複数の保険総合代理店にて勤務後、より多くの方に「正しい情報」を届けるために、現在は完全独立系のファイナンシャルプランナーとして活躍中。
年間100世帯の面談経験を元に、個人のコンサルティングやweb上での相談サービスに加え、お金の専門家として様々な情報サイトで執筆を手掛ける。
保険のみならず、年金や社会保険、資産運用や老後資金など幅広い知識で家計にベストなアドバイスを行うFPとして人気が高い。

FP2級・AFP 資格保有

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学資保険は入らなくていい?

教育資金の準備方法として、検討する方も多い学資保険。しかし、学資保険はすべての家庭に必要な訳ではなく、さまざまな選択肢のなかの一つに過ぎません。では、どのような方には必要で、どのような方には必要ないのでしょうか。

子供に必要な学費はいくら?

学資保険の加入を考える前に、まずは子どもにかかる教育費を把握しましょう。大まかな学費を知り、現在の預金額や今後の収入をふまえて検討することをおすすめします。

【幼稚園から大学までの総費用】

すべて国立 約800万円
すべて私立 約2,000万円

【このうち大学4年間でかかる費用】

国立 約240万円
私立理系 約430万円

進路によって、必要な教育費は異なりますが、大学卒業までの間におよそ800万円~2,000万円かかることが分かります。このうち、もっとも多くの教育費が必要となるのは大学です。多額の資金が必要となる大学入学の前に、学資金を用意できることが望ましいですね。そのためには、早いうちからの準備が必要不可欠です。

以下の記事でも、子育てにかかる費用や効果的な貯金方法を紹介しています。気になる方はぜひご参考ください。

学資保険の加入率は約5割!

ソニー生命の「子どもの教育資金に関する調査2019」によると、高校生までの子供をもつ親のうち、約5割が大学等への進学費用を「学資保険」で準備していると回答しています。

♦子供の大学等への進学費用をどのような方法で準備しているか?(複数回答形式)
(対象:子供が高校生までの親)
1位:銀行預金 54.3%
2位:学資保険 50.8%
3位:財形貯蓄 12.0%
4位:(学資保険以外の)生命保険 7.4%
5位:金融投資(株式投資や先物取引など) 6.0%
参考サイト:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2019」

1位は銀行預金という結果となっています。超低金利の今は利率は期待できませんが、元本割れの心配がありません。また、万が一銀行が破綻した場合でも元金1,000万円とその利息分までは保証され、確実に資産を守ることができる手段です。
その次に、学資保険が2位と続きます。学資保険は選ぶ商品や契約プランによって内容が異なりますが、学資金の準備方法として根強い人気があります。

3位の財形貯蓄とは、給料からお金を天引きされ、資産を貯めていく方法です。住宅取得や老後の為といった使用目的が決まっている「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」、使い道が決まっていない「一般財形貯蓄」の3種類に分かれています。

財形貯蓄は学資保険のような生命保険や医療に対する保障がないため、元本が割れる心配がないというところがメリットです。しかし、会社が導入している制度なので、勤めている会社に財形貯蓄の制度がない場合は、加入できません。

続いて、学資金の準備のために、生命保険に加入するという回答が4位です。契約者である保護者が亡くなった場合に給付金を受け取り、学資金として使う方法です。そして、5位は株式投資や先物取引などの金融投資となっています。

調査結果からも分かる通り、学資金の準備のための選択肢にはさまざまな方法があり、学資保険への加入は、必ずしも必要とは限りません。では、どのような人に学資保険はおすすめなのでしょうか。

今回は、学資保険を検討している方に向けて、加入・非加入の判断に役立つ情報をお伝えしていきます。市場調査をもとにした意見などを参考にしながら、加入すべきかをじっくりご検討くださいね。

学資保険に入らない人の理由

学資保険に加入していない人は、どのような理由で入らなかったのかを、市場調査をもとにお伝えします。

学資保険に入る余裕がない

子育て世代の家庭では、住宅ローンを抱えている場合も多く、生活費に余裕がないケースも存在します。学資保険は払込期間が10年~18年と長いものが多く、満期までに途中解約してしまうと、支払った金額よりも解約返戻金が少なくなり損をしてしまいます。月々の保険料の支払いに不安のあり加入しない人は多いです。

預貯金で学費を貯めている

預貯金は、本人の意思で月々の積立額を増やしたりストップしたりと、臨機応変な管理ができます。仮に満期までに解約したとしても、元本割れすることはありません。
目的に向かって預金を積み立てていける方や、自分で管理したい方にはぴったりの方法です。

返戻率が下がっているので入るメリットがない

以前の学資保険は、今よりも返戻率が高い商品が多く、資産を増やす方法として人気がありました。しかし、最近は低金利の影響で主要な保険商品が保険料を値上げしています。結果として返戻率が下がり、以前ほどのメリットを感じられず、学資保険に加入しない方もいます。

学資保険のことがよく分からない

学資保険には保険会社各社で色々なプランがあります。満期の時期や祝い金の有無など、よくわからない人も多いです。よく分からない保険商品を契約するのは、誰でも不安ですよね。学資保険について分からないことが多く、契約に前向きになれないケースも存在するでしょう。

学資保険に入っている人の理由

一方で、実際に学資保険に加入している人はどのような理由で契約を決めたのでしょうか。こちらも市場調査をもとにお伝えします。

銀行に預けるよりも利率が高い

かつては高い利率で人気のあった銀行の定期預金も、年々金利が下がり、大手銀行であっても0.01%と低い水準をキープ。増やすという目的での利用では、十分な役割を担えなくなってきています。銀行の定期預金と比べると、学資保険のなかには銀行よりも利率が高い商品もあり、少しでも資産を増やしたい人に選ばれています。

教育資金を手堅く貯められる

途中解約をしない限り、保険料の支払いは払込が終わるまで何年も続きます。学資保険の満期金は契約時に決まっているので、その目的に向かって堅実に資産を積み上げていくことが可能です。教育資金を一度に用意するのは大変ですが、コツコツと準備していくので手堅く貯められますね。

いざという時のための保険料の払込免除がついている

ほとんどの学資保険には、保険料の払い込み免除制度が付帯しています。これは、契約者の死亡や病気・けがなどの万が一の事態が起きた時に、保険料の支払いが免除になるものです。払込免除となっても通常の場合と同じように満期金が受け取れるので、不測の事態になった場合でも将来の予定変更をすることなく、教育を受けることができます。子供のために確実に学資金を残す、という学資保険の一番のメリットとも言えますね。

学資保険のメリットとデメリットを知ろう

子どもの教育資金のための準備方法は、慎重に決めたいものですよね。学資保険のメリットとデメリット両方を知り、納得した上で加入を決めましょう。

学資保険のメリットは、先程も申したとおり親に万一があっても学資金を子供に確実に残すことができるということでしょう。また、銀行預金よりも利率が高い商品が多く、支払った金額よりも多く受け取れることも魅力です。

また、年間の上限があるものの、学資保険の保険料は所得控除の対象となるため、給付金以外でもお得となります。そのほか、こどもの医療保障や死亡保障など、契約プランによってはさまざまな保障を付帯することができるところもポイントです。

一方、デメリットとしては、途中解約すると損をすることです。生活費に余裕がない家庭では、気軽に解約できない保険は負担となることが予想されます。また、医療保険や育英年金などの特約を付帯させると、元本割れしてしまうことにも注意が必要です。

学資保険のメリットとデメリットについては、下記の記事で詳しく説明しています。じっくりを検討したい方はぜひご覧ください。

学資保険に入る必要がないのはこんな人

学資保険のメリットとデメリットをふまえ、加入の必要がない人の特徴を考えてみましょう。

十分な資産や収入があり、将来の学費を用意できる人

学資保険は、将来必要になる資金を前もって少しずつ積み立てていくものです。そのため、すでに十分な資産のある方や高収入の方は、学資保険を利用せずに学資金を用意できるので加入する必要性が低いといえます。
ただ、学資保険は一時払い(保険料を全額一括で支払うこと)すると返戻率がぐっと上がるので、資金に余裕がある人は一時払いで加入するのがおすすめです。

自分で計画的な貯金を実践できる人

学資保険の支払いは、毎月、もしくは毎年同じ金額を支出していきます。もし、進学までの期間中に自分で計画的な貯金を続けていける人であれば、学資保険は必ず必要とは限りません。むしろ、自分で貯金を自由に管理できる分、融通を利かせやすいといえます。

投資で資産を増やすことができる人

最近では、株式や先物取引だけでなく、つみたてNISAなど投資の種類も増えています。景気などに左右されるリスクは抱えますが、投資は資産を増やす手段として有効な方法の一つです。学資金を投資で用意する場合は、学資保険の加入の必要性は低いでしょう。

学資保険の加入がおすすめなのはこんな人

学資保険は、必ずしも必要ではありませんが、加入することでより確実に学資金を貯められる選択肢の一つです。以下の特徴にあてはまる方は、学資保険の加入を検討してみることをおすすめします。

計画的な貯金が苦手な人

進学にかかる金額は、選ぶ進路によっては数百万円にものぼります。そのような大金を直前になって用意するのは、とても難しいことですよね。しかし、学資保険に加入していることで、長期的に教育資金準備に時間を掛けることが可能となります。積立を忘れたり、貯金を使ってしまったりと、自分自身で積み立てていくことが難しいと感じるのであれば、学資保険への加入をおすすめします。

いざという時に備えた貯蓄をしたい人

学資保険には、貯蓄という役割以外に、死亡保障や医療保障といった役割のある商品が存在します。契約プランや特約によっては、契約者の死亡や、子ども自身のケガや病気など、予想外の事態に備えることが可能です。子供の治療費にお金は掛からなくても通院費用やその他の雑費がかさむ場合があるので、契約している生命保険や医療保険が十分でない場合は、学資保険で補うのも選択肢の一つです。

ハイリスクハイリターンの投資は怖いのでやりたくない人

近年では資産を増やすためのさまざまな投資方法が存在します。株式投資や先物取引は、短期間で大きく資産を増やせる可能性がある方法ですが、もちろん資産が減ってしまうリスクがつきもの。しかし、学資保険は、契約した満期金が満期時期に確実に支払われます。リスクの高い投資方法と比べると、リターンも多くはありませんが、より堅実に資産を増やしたい人には加入を検討してみることをおすすめします。

安い学資保険は月いくらで加入できる?

学資保険に加入したいと思っていても、高額な保険料を払うのが負担となってしまい、思いとどまる家庭も少なくありません。しかし、学資保険のなかには、月々の保険料が少額の商品も存在します。

受取総額の金額を自分で選択できるソニー生命では、受取総額を50万に設定すると、月々の支払いは3,947円とお手頃な金額になります。各保険会社の無料のシミュレーションを利用し、自分に合ったプランを探してみてくださいね。学資保険のほかにも教育費を準備している方や、家計に余裕のない方は、少額の学資保険を検討してはいかがでしょうか?

無理ない保険料で入れる学資保険に関してはこちらの記事をチェック

ソニー生命の学資保険返戻率と銀行の利息を比較

学資保険の返戻率と、銀行の利息。実際にはどちらがお得に貯められるのか気になるところですよね。今回は人気の学資保険であるソニー生命と、ネットバンキングの中でも人気が高い楽天銀行の定期預金を見比べ、どちらがお得にお金を貯められるのかを検証してみましょう。

【楽天銀行】
円定期預金に300万円を10年間預けた場合

  • 利率 0.03%
  • 満期時の定期預金金額 3,007,178円
  • 利息 7,178円

※2019年12月16日時点の金利に基づき試算

【ソニー生命学資保険スクエア(Ⅲ型)】
受取総額を300万円に設定し、払込期間を10年にした場合
(契約条件……子供:0歳、契約者:30歳男性、払込方法:月払)

  • 利率 0.56%(返戻率は105.5%で計算)
  • 総支払額 2,841,840円
  • 運用益 158,160円

※2020年1月2日時点の保険料に基づき試算

銀行の利率と、学資保険の運用益を見比べると、ソニー生命の学資保険の方が大幅にお得であることがお分かりでしょうか。同じ10年という期間で、運用益は大きく差がありますね。

  楽天銀行 ソニー生命学資保険
利率 0.03% 0.56%
運用益 7,178円 158,160円

確実に、かつ効率的に教育資金を貯めるなら、預金と学資保険を併用するのもひとつの方法といえます

学資保険に入るなら返戻率の高い商品がおすすめ

学資保険には、貯めることに特化した貯蓄型と、万が一の事態に備えるための保障型があり、選ぶ保険によっては、元本割れする商品があります。契約者が一番重視しているのは何かをきちんと見極め、貯蓄性を重視するのであれば、返戻率の高い貯蓄性の学資保険を選ぶことがポイントです。

たくさんの学資保険の返戻率を見比べるのは大変な手間ですよね。下記のリンクからは、返戻率の高さで学資保険をランキングでご紹介しています。一覧となっているので、ぜひご覧ください!

まとめ

子どもの学資金を貯めるための金融商品は、さまざまなものがあります。学資保険はそのなかの1つに過ぎません。しかし、家庭の状況や考え方によっては、銀行預金よりも高い金利で、堅実に貯めていく手段としておすすめできる準備方法といえます。学資保険は一度契約をすると、満期までは引き出せないので、契約する前に家族でしっかりと相談し、納得の上で契約できるといいですね。

  • 教育費は、幼稚園から大学卒業までおよそ800~2,000万円かかるので、長い時間をかけて準備をすることが望ましいです。
  • 学資保険を契約している人は約5割。学資保険のほかには、銀行預金や財形貯蓄、生命保険や金融投資などの選択肢が選ばれています。
  • 十分な資産や収入がある場合や、計画的な貯金が得意な人は学資保険以外にも定期預金や積立預金なども有効です。
  • 現時点で、まだ十分な資産がなく、一般的な収入の人は学資保険で備えるのがおすすめです。

>【FP監修】最新!2020年学資保険ランキング <
学資保険返戻率ランキング

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