【FP監修】フコク生命学資保険「みらいのつばさ」プランを徹底分析

フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」は幼稚園入園時から祝い金が支払われたり、兄弟割引が適用されたりとユニークな保険として人気です。保険料支払総額に対して受け取る金額を割合で表した返戻率も高く、教育資金を貯めるにはおすすめの保険といえるでしょう。
では、具体的に祝い金を受取る時期や実際のシミュレーションなど、フコク生命の「みらいのつばさ」について詳しく紹介していきます。

【この記事の監修】

ファイナンシャルプランナー 西田 凌 学資保険プロ

ファイナンシャルプランナー
西田 凌

複数の保険総合代理店にて勤務後、より多くの方に「正しい情報」を届けるために、現在は完全独立系のファイナンシャルプランナーとして活躍中。
年間100世帯の面談経験を元に、個人のコンサルティングやweb上での相談サービスに加え、お金の専門家として様々な情報サイトで執筆を手掛ける。
保険のみならず、年金や社会保険、資産運用や老後資金など幅広い知識で家計にベストなアドバイスを行うFPとして人気が高い。

FP2級・AFP 資格保有

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富国生命「みらいのつばさ」は貯蓄性を重視した学資保険

みらいのつばさには、入園・入学などのタイミングで定期的に祝金を受け取れるS(ステップ)型と、大学進学に重点を置き、大学入学時に祝金を受け取れるJ(ジャンプ)型の2つのプランがあります。
S(ステップ)型は最高104.7%、J(ジャンプ)型は105.5%と、どちらも返戻率が高いのが特徴です。返戻率とは払込保険料の総額に対し受け取り総額をパーセンテージで示したもので、2016年にマイナス金利政策が発表されて以来、多くの保険商品の返戻率が下がっています。元本割れの商品が目立つなか、この返戻率を保っている、みらいのつばさは貯蓄性に優れている学資保険と言えるでしょう。

みらいのつばさS(ステップ)型~入園入学時に祝い金が受け取れる

S(ステップ)型の祝い金受取イメージ フコク生命 学資保険

みらいのつばさS(ステップ)型は、入園、入学などの節目ごとに祝金を受け取ることができるプランです。1歳までの加入という条件を満たせば3歳から22歳の満期までに合計7回の祝金や満期保険金が受給されます。祝金は据え置きして好きな時に受け取ることもできるので、子供の教育費を学資保険で長期的にカバーしたい人や、子供の進路に合わせて教育資金の準備に柔軟に対応したい人におすすめです。

祝い金をこまめに受取るため返戻率は低め

みらいのつばさS(ステップ)型の返戻率は104.7%と、J(ジャンプ)型の105.5%に比べやや低くなっています。これは祝金を入園や入学の節目に受け取るためです。もし返戻率アップを実現したい場合は保険料の支払い方法を年払いにする、11歳や14歳などの短期払い込みプランを選択するなどを検討してみてもよいでしょう。

大学在学時の学費に充てるのは難しい

みらいのつばさの満期時期は22歳です。ステップ型は最多7回にわたって祝金や満期保険金などの学資金を受給できますが、そのうちの半分程度を22歳に受け取ることになっています。22歳で受け取るということは、大学卒業後の社会人になるための準備金や大学院へ進学する際の資金として充てられることになります。一方で一番お金のかかる大学在学中の受給がないので、教育資金をどのように準備していくか、しっかりとシミュレーションすることが大切です。

祝い金は据え置くことができ必要なときに引き出せる

最多で6回の祝金を受け取れるS(ステップ)型。保険会社から送られていくる祝金請求書を契約者が保険会社に返送すると祝金を受け取れる仕組みなので、そのときに必要がなければ自動的に受取を据え置くこととになります。据え置いた祝金はいつでも引き出すことができ、本当に必要なときに使えるので柔軟性のある保険といえるでしょう。

みらいのつばさS(ステップ)型詳細

S(ステップ)型の詳細データは以下の通りになります。

満期年齢 22歳
被保険者加入年齢 0~7歳
契約者年齢 [男性]18~67歳程度
[女性]16~70歳程度
※プランや被保険者の年齢によって異なります
払込期間 11歳、14歳、17歳
祝い金の給付年齢 3歳、6歳、12歳、15歳、18歳、20歳
満期金の支払い年齢 22歳
出生前加入 出産予定日の140日前から加入できる
死亡保障 責任準備金相当額(払込済の保険料全額)を支給
払込免除特約 付帯
育英年金 なし
医療保障 医療保険にパック加入できる
祝い金の据え置き 可能

J(ジャンプ)型~大学入学資金に重点を置く

J(ジャンプ)型の祝い金受取イメージ フコク生命 学資保険

J(ジャンプ型)は大学入学資金に重点を置き準備する保険で、大学入学時と卒業時にまとまった学資金を受け取れます。学資金の受け取り回数が少ない分、返戻率が高くなります。受け取りは18歳と22歳なので在学中の教育資金を学資保険以外の預金から支払うことのできる人や貯蓄目的の人におすすめです。

返戻率が高めで貯蓄性に優れている

こまめに祝金を受け取るS(ステップ)型と違い、祝金・満期保険金は2回の受け取りになります。つまり長い時間、保険会社が保険料を運用できるので返戻率が高くなります。元本割れする保険商品が多いなか、返戻率105%前後を維持していて貯蓄性の高さも魅力です。

大学在学時の学費に充てるのは難しい

S(ステップ)型同様、保険満期金の受け取り時期が22歳で固定されています。18歳で受け取る祝金で入学時期にかかる諸費用をある程度まかなうことはできますが、その後、在学中の学費に充てるのは難しいでしょう。

みらいのつばさJ(ジャンプ)型詳細

J(ジャンプ)型の契約概要は以下の通りです。

満期年齢 22歳
被保険者加入年齢 0~7歳
契約者年齢 [男性]18~70歳
[女性]16~70歳
プランや被保険者の年齢によって異なります
払込期間 11歳、14歳、17歳
祝い金の給付年齢 18歳
満期金の支払い年齢 22歳
出生前加入 出産予定日の140日前から加入できる
死亡保障 責任準備金相当額(払込済の保険料全額)を支給
払込免除特約 付帯
育英年金 なし
医療保障 医療保険にパック加入できる
祝い金の据え置き 可能

学資保険を選ぶ際のポイントや選び方について詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

みらいのつばさのメリット

S(ステップ)型とJ(ジャンプ)型の特徴は理解できましたか?次はみらいのつばさのメリットを解説していきます。

返戻率が高い~払込期間別に保険料をシミュレーション

高い返戻率が魅力のひとつである、みらいのつばさ。S(ステップ)型、J(ジャンプ)型ともに11歳、14歳、17歳の3パターンの払込期間別に、実際にかかる保険料と返戻率を具体的にシミュレーションしてみます。それぞれ契約者は30歳の男性、被保険者の年齢は0歳、兄弟割引なしの契約例で見てみます。

S(ステップ型) 受取総額210万円 契約者年齢男性30歳 被保険者年齢0歳 兄弟割引なし

保険料払込期間 11歳 14歳 17歳
保険料(月払) 15,186円 12,131円 10,170円
保険料払込総額 2,004,552円 2,038,008円 2,074,680円
返戻率 104.7% 103.0% 101.2%

J(ジャンプ型) 受取総額200万円 契約者年齢男性30歳 被保険者年齢0歳 兄弟割引なし

保険料払込期間 11歳 14歳 17歳
保険料(月払) 14,354円 11,467円 9,614円
保険料払込総額 1,894,728円 1,926,456円 1,961,256円
返戻率 105.5% 103.8% 101.9%

払込期間を11歳と短く設定すると、返戻率もかなり高くなりますね。元本割れする学資保険も多い中、この返戻率は魅力的です。

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払込方法を年払いにすると更に返戻率がアップ

保険料の払い込み方法は月払い、半年払い、年払いの3パターンから選択することができます。半年払いは半年分の保険料を、年払いは1年分の保険料をまとめて支払うので下記の表のように保険料が割引になります。

ステップ型 受取総額210万円 契約者年齢男性30歳 被保険者年齢0歳 兄弟割引なし 
保険料払込期間11歳の場合

払込方法 月払い 年払い
保険料
(1回)
15,186円 180,379円
保険料
払込総額
2,004,552円 1,984,169円
返戻率 104.7% 105.8%

祝金の支払いは入園・入学前の11月1日

みらいのつばさの祝金の支払いは、どの年齢であっても「規定支払年齢」を迎えた直後の11月1日です。「規定支払年齢」とは受取り年齢を迎える5カ月前を指し、例えば12歳のときの祝金は11歳7カ月、18歳なら17歳7カ月に受け取ることができます。誕生日や契約日に関係なく、入園や入学前の11月1日に受け取れるので、入学金等の振込が早いAO入試や推薦入試を選択した場合でも安心です。

5年ごとの配当金がある

学資保険は子供が成長する間かけるもので払込期間も短くありません。その間に物価が上昇してしまうとお金の価値が下がり、教育資金が予想以上にかかってしまうことになります。その点、有配当の学資保険では、インフレで金利が上昇した場合でも配当金が受け取れるため、リスクに備える意味で少なからずメリットがあると言えます。

払込期間を11歳、14歳、17歳から選べる

みらいのつばさは11歳、14歳、17歳から払込期間を選ぶことができます。払込期間を短くすれば返戻率が上がる一方で毎月の保険料もアップするので、どの時期にどれくらいお金がかかるかよく考えたうえで選ぶことが大切です。
11歳や14歳を選んだ場合、義務教育期間中に払い込みを終わらせることができるのは大きなメリットですね。教育費がかさんでくる高校や大学時代に保険料の支払いを考えなくてよいので、家計への負担が減り余裕をもつことができます。

満期は22歳で独立資金の準備ができる

みらいのつばさは満期年齢が22歳に固定されています。大学在学中の教育資金に充てられないのは不便ですが、見方を変えると22歳にまとまった祝金を受け取ることができるということになります。22歳と言えば多くの人が大学を卒業し、就職や大学院進学などの節目を迎える時期です。新生活を始めるにあたり引っ越しをする人も多く、それに伴う出費もかさむため独立資金として使うことができます。

兄弟割引がある

多くの学資保険があるなかで、みらいのつばさだけの特徴といえるのが兄弟割引です。すでにみらいのつばさに加入している被保険者の兄弟姉妹が新たに加入すると、「契約者が同一である」などの条件をクリアすれば保険料が割引になる制度です。
具体的には満期保険金額が10万円につき月額の保険料が10円割引されます。月に10円と聞くととても小さな額に思えますが、満期金額が100万円なら月額100円、年間で1,200円、17年で20,400円も安くなりますね。さらに、月額保険料が下がるということは返戻率が上がることにもなります。

ステップ型 満期保険金額100万円(受取総額210万円)
契約者年齢男性30歳 被保険者年齢0歳 
保険料払込期間11歳の場合

払込方法 1人目 2人目(兄弟割引適用後)
保険料
(1回)
15,186円 15,086円
保険料
払込総額
2,004,552円 1,991,352円
返戻率 104.7% 105.4%

フコク生命カードで契約者貸付や積立配当金を引き出せる

フコク生命の契約者は、フコク生命カードを作成することができます。フコク生命カードがあれば、ゆうちょ銀行とセブン銀行などの全国約71,000台の提携ATMで契約者貸付や積立配当金の引き出しなどの資金取引が行えます
契約者貸付とは解約払戻金の一定範囲内で貸付を利用できる制度で、カードがあれば千円単位から貸付から返済までATMで行うことができ、とても便利です。配当金もカードで残高確認や、千円単位での引き出しができます。
カードはフコク生命窓口や、保険担当者を通して作成することができます。(2019年5月現在)

年末調整などで保険料控除が受けられる

学資保険は生命保険の性質を持つため、年末調整や確定申告で生命保険料控除の対象になります。所得から一定額の控除が受けられ、所得税や住民税が軽減されます。
一方、貯蓄の場合は、この保険料控除は受けられません。また、貯蓄で得られる金利には所得税や住民税が課せられます。たとえば自分で同じ額を教育資金として銀行口座に貯蓄していたとしても、学資保険では保険料控除が受けられ、貯蓄では受けられません。また、学資保険のほうが貯蓄より金利が良く、殆どの場合税金が課されることがありません。節税のメリットも受けつつ効率よく貯蓄することができるのです。

学資保険の年末調整の仕方について詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

みらいのつばさのデメリット

みらいのつばさは高い返戻率や兄弟割引など魅力的なメリットがありますが、一方でどんなデメリットがあるのか解説します。

22歳満期しか選べない

みらいのつばさの満期時期は22歳の一択のみです。つまり大きな教育費がかかる大学在学中に学資金を受け取ることができません。
ただし、所定の範囲内であれば保険満了日を繰り上げることができます。
被保険者の満年齢が17歳7ヵ月に達した直後の11月1日以後であれば、繰上げを申し出た日から1年経過時以後に到来する年単位の契約応当日の前日に保険期間の満了日を繰り上げることができます。
例えば、契約日が5月1日で誕生日が5月の被保険者は、17歳7ヶ月を迎えた高校2年生の11月1日に繰り上げの申し出をすれば、申し出から1年経過した後の契約応当日である、大学1年生の4月30日に保険期間の満了日を繰り上げできます。
繰り上げ可能となる満期年齢は子供の生年月日や契約日によって異なり、満期保険金額も変更になるので、契約時には、その点に十分注意し加入しましょう。

貯蓄型のため保障がない

貯蓄型で高い返戻率を維持していることもあり、付帯している保障は「払込免除特約」だけです。医療保障、入院保障、育英年金などの保障はありません。
ただし、契約者が死亡した場合、将来の保険金、祝金を支払うために保険料から積み立てられた積立金の額、責任準備金相当額が死亡払戻金として支払われます。また医療保険としては「医療大臣プレミアエイト」にパック加入することができます。医療保障を検討している方は「みらいのつばさ」と一緒に資料請求することもできるので参考にしてみても良いかもしれません。

途中解約すると元本割れする場合がある

みらいのつばさは途中解約をすると解約返戻金が支払われますが、多くの学資保険と同様に払戻金はそれまで支払ってきた保険料を下回ることがほとんどです。払戻金額は契約年齢や経過年数によって異なります。

支払い方法でクレジットカードは使用できない

みらいのつばさの保険料の払い込みにクレジットカードの利用はできません。ポイントを貯めたい人や、公共料金などの支払いと一括で家計を管理したい人にとってはデメリットになるでしょう。

まとめ

いかかでしたか?フコク生命の「みらいのつばさ」は学資金をこまめに受け取るか、大学入学時期に重きを置いて受け取るか、受取方法を決めればシンプルな学資保険です。医療保障や育英年金などは基本的に付帯していないため、低金利時代としては良い返戻率を保っています。また兄弟がいる人は「みらいのつばさ」だけの特徴ともいえる兄弟割引をぜひ活用したいですね。ただ満期保険金の受け取り時期が22歳のみなので、お金のかかる大学時代をどう乗り越えるかが加入のネックになりそうです。他の学資保険とも契約内容をよく比較して加入することが大切です。

  • 祝金は「定期的に少しずつ」か「大学入学時期に一気に」の2択
  • 返戻率は101~105%と健闘している
  • 兄弟や双子のいる人必見!「みらいのつばさ」だけの兄弟割引
  • 満期時期が22歳で固定されているので学資金のシミュレーションはしっかりと

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